RED /// Kibbutz


Kibbutz Contemporary Dance Company
『Ekodoom』


レモンの木が乗った箱の中に居る女の人
外に出たいかの様にもがく
スモークが舞台を白い靄で包んでる


場面展開が早い
違う女性のソロがあって
彼女の動きを追う様に次々と白い照明が点いていく
作品全体の照明が振付にリンクしていて
動きの表現を豊かにしていく
ダンサーが並んで踊るパートが多く
同じ動きを全員で続けたり
何列かに分けて
そのグループが動きを展開する
レペティション部分が多いのだけど
小気味いいほど
飽きさせない長さで見せた後に
また違うシーンへと移っていくのが良かった
一列で舞台前方に出てきたかと思ったら
まるでランダムな様に
列の内の一人だけが踊っていたり
スイッチが効いていて
それがスピードを出してる
アトランダムな感じで
いろいろなペアがコンタクトしながら動く
スナップの利いた動きで
見ていて本当にクール
作品半ばには
ガラリと雰囲気が変わって
情緒的なデュエットがあったり
コミカルでクレイジーなシーンがあったり
紙吹雪が舞ってきて
ラインのキレイなソロがあったり
一つの作品で
たくさんの側面を見せて来る
フィナーレは冒頭同じく
レペティションのパートが出てきたり
スピーディーなクールな印象に引き戻す
照明の効果もあって
ダンサーの瞬発力が倍増して見える
最後の最後には
舞台の袖や斜幕を引きずり降ろして
舞台裏が丸見えになった
そんな雑然な中に佇むダンサーは印象的

カーテンコールをしてから
フィナーレに流れたバラードがまた流れる
お辞儀の為に一列に並んだダンサーが
思い思いのタイミングで
舞台から去って行く
全てを剥がされた舞台なので
去って行くダンサーは
あくまでも素
自分達の脱ぎ捨てたマントを拾って
普通にいなくなっていく
舞台技術達が
紙吹雪を掃除していく
作品は既に終わっていたんだろうけど
素に戻った瞬間までもが
作品の一部
???


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RED // Reggio Emilia Danza
20_May_2008
Choreographed by Remi BE'ER
Kibbutz Contemporary Dance Company
Ekodoom