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新しい記憶からいくと、照明が一番大変だった我が作品
提出した照明プランは明確だったものの
照明さんと私の完成予想図が行き違っていた為に
最初の仕込み時にかなりロスしてしまい
そこから全てがずれ込み
初演当日まで何度も手直しと確認となってしまった
作品に合う雰囲気作りが難しく
小劇場では空間が狭いから無理と言われたり
新しく作ってはダメ出しが多かった
結局はシンプルに留まった形となった




振付け自体は予想以上に淡々と進み
途中手直しは入れつつも、まず作り終える事に集中して
そのおかげで初演までかなりのリハ時間を費やせた
特別ダンサー達のキャラクターに当てはめたりもせず
とりあえずは自分の作りたい様に作ったので
自分の主張を押し付けた部分もあったと思うけれど
それでも素直についてきてくれたダンサー達に本当に感謝
初演は舞台袖からしか見れなかったものの
私はとても満足できました




沈黙の中での在り方がコンセプトだった作品
なかなか見え難いとは思うけれど
約7分の作品だから、ドラマチックにはしたくなかった
それでも色々な感想は聞けたので、それだけで嬉しい
ヤングコレオグラファーを言い訳にするわけではないけれど
今回はひとつの作品を作り上げる事に意味があった様に思えるし
私個人に限らず、本当に好き好きにやらせてもらったと思う


人を使う事の難しさ、関係の保ち方
分かり易く自己主張をして、どれだけ押し付けないか
足りなくても不可、過ぎても不可
そのバランスが一番難しかったと思う
今回身を以て感じて学んだ一番のものだと思う