reading


Aterballettoは、とりあえず基本的に移動が多い。
移動時間も長いから、本は欠かさず1冊は持って行く様にしている。
昔は全く本は読まなかった。
どういった本を読めばいいのか
どういったジャンルの本が自分の好みなのか。
自分で本を選べず、そして、読まないから好みのジャンルも分からない。
だから読まなかった。
数年前、人から借りて読む事から始まった。
ヨーロッパの休日は本当にゆったりと流れていて
誰かとカフェやバーに行くか、家でDVDを観るか、本を読むか。
そんな中で、休日を持て余す同士の本の交換から私は読書を始めた。
実際、私は交換する本を持っていなかったから、代わりに雑誌や写真集を提供。
本を読み始めると、自分の中で日本語の語彙が増えるのが楽しくなった。
恋愛小説や推理小説を借りて読んでいたけれど
活字を読むことに慣れてきたら、自分が好んで読むジャンルも見えてきた。
小中学生の頃から好きだった、神話や伝説、歴史、古美術。
このジャンルをきちんと読み直したいと思った。
前に読んだきりで記憶が薄れていたから。
去年の夏から、日本に帰る度に岩波文庫を買う事にした。
古典文学で今まで目や耳にした事のあるもから読み始めようと。
ギリシャ神話から始めて、旧約聖書
そこから枝分かれて、創世記ヨブ記出エジプト記
ガリア戦記などの史実記録、シェイクスピアゲーテコクトー
節操なく、古典という括りでギリギリ繋がっているものを読み漁ってる。
けれど面白い事に、ヨーロッパに住んでいるせいか
日常の意外な瞬間に読んだものに関わる何かに遭遇してみたり
ツアーで行った出先で同じ時代背景の何かを見たり訪れる機会があってみたり。
なかなか面白い。
持て余していた時間を読書に費やすのも悪くない。