Pina Bausch

夕方、仕事が終わって、駅に向かうところだった
待ち時間にネットを見たら、あるニュースが目に留まった
ピナ・バウシュが亡くなってしまった
素晴らしい振付家がこの世を去ってしまった
幾度と生で見る機会を逃していて
ドイツに住み始めたら絶対に見に行こうと思っていた
カンヌに留学していた18歳の頃に先生から
ヴッパタール舞踊団を受けてみては?と言われた事があった
受けてみたかったけれど、まだ挑戦する自信はなく
曖昧な記憶になるが
まだ若いという返事を先生がもらったのだったと思う
いつかダンサーとしての自分がもう少し熟したら・・・と思っていた
これからピナのいないヴッパタールはどうなっていくのだろう
また時代は流れていくのだろうけれど
彼女の創り上げた世界は残っていくのだろう
むしろヴッパタールの人達で残していって欲しい
ダンサーとして彼女の世界観を試してみることも出来ず
ひとりの観客として生の舞台を見ることも叶わず
後悔が残ってしまったけれど、そのせいか
既にピナ・バウシュという特別な存在だった彼女が
もはや近づくことも出来ない神聖な存在となってしまった気がする



御冥福をお祈りします