Stephan Thoss

今週からクリスマスのプログラムが始まります
早いもので11月も残り少なくなりました
街にもイルミネーションが施され
広場にはクリスマスマーケットも広がって
もうそんな時期になるんだなと嫌でも実感させられる


Stephan Thoss版の「くるみ割り人形
ここでは「Merry Christmas?」というタイトル
クララの話ではあるけれど、傲慢でワガママなクララのお話
家族のクリスマスのシーンから始まるのだけど、とても激しい家族です
私はそのお母さん役
26日本番


それから27日には「Labyrinth
私は今回は二作品に参加
「Sweet Shadow」はクリエーション時から作品に入っていたけれど
「Carmencita」はセカンドキャストで、踊るのは今回で二度目
「Shadow」の作品自体の印象は客観的に外から見ていないから分からないけれど
「Carmencita」は見ていて本当に楽しめる
細部まで遊び尽くしていて、リハを見ているだけでも面白い


最近は「Merry Christmas?」と「白鳥の湖」を習うのに追われていたから
週末にやる「Labyrinth」のリハーサルが全然少ない
いくつもの演目を同時進行って大変
それはAterballetto時代もそうだったけど
でも、さすがに4年間いたからレパートリー作品を知っているし
ここでは新しく習うものばかりだから、常に新しい情報が入ってきて
それを身体に入れていくのが大変という感じかな
一度入ってしまえば、後は良くしていく為に日々練習していくだけなのに
身体に定着するまでは振りを頭で考えながらで頭も身体もせわしない


今更な話だけど、ここに来てすぐの頃もそうだった
Das Auge der Welt」というプログラム
シーズン始まって習い始めて、その2週間後には公演だった
プログラムの一作品目の「Tosende Stille」に入ったのだけど
やり甲斐のあるところに配役されて、嬉しい反面、プレッシャーもあって・・・
振付も緊張感溢れるし、準備期間が短いことからの緊張もあったし
公演時まで自分がどれだけ持っていけるかという感じ
なんとか初公演も無事に済んで
舞台でやったことで、ようやく振付が身体に入った気がした
回数を重ねていくごとに変化があって少しずつ自分らしくなった気がする
このプログラムは10月10日が一応ラストだったので少し淋しいかな
その公演を見にきた劇場のオケに所属するサチコさんが感想を書いてくれた
そのブログの記事はこちら → La Strada
かなり照れましたが、こんなふうに書いて下さって嬉しかったです
また改めまして、ここで感謝です


実は「Das Auge der Welt」は移籍を決めたきっかけでもある
だから、思い入れがあるのかもしれないけど
去年の10月にヴィースバーデンに来た時
ちょうど、このプログラムの初演直前でゲネプロを見て
彼の作品を踊ってみたいって思った
フィリップ・グラスの音楽を使った「heim suchen」が特に気に入って
まあ、これは私はセカンドキャストなんだけど
でも、「Tosende」のあの場所を踊れて良かったし
「Bolero」もセカンドだから、まだ舞台では踊っていないけど
すごくハードなのに踊っていて本当に楽しい
このプログラムは三作品の色の違いのバランスも好きです


どの作品も音楽の使い方が巧妙で
たくさんの楽器の音、音符ひとつひとつを使っている感じ
動きを見ていて、それが聞こえる音と合っていて
それが踊っていてとても気持ち良いし、見ていてとても心地良い
音を見ている様な気になる振付だと感じた


シュテファン・トス、面白いです


Aterballettoでのマウロ作品とはまた全然違う
全てが新鮮で、でも、今までAterで培った経験も絶対に活きてる
成長する為に違う経験をしたいと思って決めた移籍・・・
その決断をして、それが叶って、本当に良かったと思ってます
毎日いろいろ感じながら踊っていられるて純粋に楽しい
そんな日々を送っています


コミカルな作品「Merry Christmas?」
演技をしながら踊るのは思った以上に大変だけど
役柄を考えながら表情を作っていると不思議と踊りも楽になる
自然に呼吸をせざるを得なくなるというか
まだまだ芝居に照れがある様な気もするけれど
それに慣れていかなくては・・・
たぶん本番は照れもなく弾けてしまうんだろうな
日頃から意識して演技していかないと


頑張ります