Museo Guggenheim Bilbao

二度目のビルバオ
二度目のビルバオ・グッゲンハイム


今回訪れてつくづく良い街だなと改めて思った
旧市街はバスク地方の雰囲気があって
可愛らしい建物がたくさん
でも 新市街はにぎやかで本当に都会らしい
行き交うバスやトラムも単色でとてもシンプルなデザイン
カラトラバやフランク・ゲーリーなどの
印象的なモダンな建築物もある


グッゲンハイムの所蔵品は前回も見たけれど
ジェニー・ホルツァーのインスタレーション・フォー・ビルバオ
LEDによる作品で、その言葉を読んでいるだけで面白い
リチャード・セラのスネークは
この巨大な金属の板を一体どうやったら
こんな湾曲した線を作れるんだとか思いながら
ひたすら眺めながら壁伝いに歩いて気分が悪くなった
そういえば 前回来た時にも
無我夢中で眺めて歩いていて曲線に酔った
幅が広がったり縮んだりする斜めの壁と壁の間は妙な圧力を感じる
ルイーズ・ブルジョワのママンは六本木ヒルズにもあるし
何度も見ているのに意外と飽きないのは何故だろう


今回の展示はCy Twomblyだった
初めてサイ・トゥオンブリーという人を知った
二階のギャラリーは彼の作品で埋め尽くされていた
グチャグチャの絵の具
それが垂れてたり
まるで子供の描いた様な絵
そんな抽象画で正直理解できないかもと思った
でも よく見ると英語で書きなぐりがある
最初の何行かは丁寧に書かれてる
なのに後半は汚い走り書き
それを読むと
彼がどうしてこんな絵を描くのかが
分かった様な 分からない様な
でも まるで 詩を読んでいる様な気分になった
絵を眺めているのに
文字の情報が手伝ってくれて
私には理解が難しい抽象画を分かりやすく見せてくれた
みっつ目の部屋に入ると
今までとは打って変わってポップな色使いだった
そこには他の作品の様な走り書きはなく
心境の変化が見えた様な気がした
彼の詩の様な走り書きから
勝手に私の中で彼のストーリーを作っていたので
このポップな色使いと
まるで花の様な絵の具の塊を見て
彼が幸せを見つけたんじゃないかなと
勝手に結末を作って満足してみた