RED /// Minus 7


Ohadの作品『Minus 7
あれだけフィジカルな作品だから
みんな疲労が溜まってて、相当キツかったけど
そこは作品の特性が成せるものかな
あれだけ踊る事を楽しめる作品っていうのは
Aterballettoには『Cantata』以外あまりないいうのもあって
作品の振付自体はOhadの意図する細かい動きでいっぱいなんだけど
そこはリハとゲネプロを繰り返したおかげで
自然と大部分は身体に入ってる
あとは集中力を切らさず、どれだけ楽しむか


休憩時間中ずっと即興で踊り続ける1人のダンサー
観客も思わず席を立てずに笑い声を上げながら見入る
ダンサーが次々に舞台に入って来て
かつて身体の自由が利いた頃を思い出しながら踊る老人の様に動く
ヘヴィーな曲が流れて一時中断
幕が閉まって、また開くとそこには半円を描いた椅子
制限された広さで如何にマックスで動くか
身体の反応を模索しながら
稲尾さんやOhadの動きを盗みながら
そんなリハーサルが一ヶ月続いた
古くさい服を脱ぎ捨て椅子のパートが終わる
メトロノームの音に合わせて踊る
沈黙に響くメトロノームの狂いのないリズムに合わせて
Aterballettoのちょっと苦手要素
ちょっとした手の角度や力の抜き具合
列を乱さずに隣同士で感じ合いながら動きを合わせる
さらに照明のコントラストもあって難しいパート
そして、Teatro Valliの舞台の一番傾斜が酷い所で踊る
日々みんな嘆いてた
本番は揃っていてすごく良かったよ
デュエットの出来は・・・想像にお任せ
長いフィナーレはテクノなビートで始まって
アップビートに乗ってガンガン踊って
ダンサーが次々に舞台から降りて観客を捕まえに行く
マンボでコミカルに観客の横で踊るダンサー
舞台袖から見ていて楽しかった
次はメロウな曲に合わせて観客も踊る
最後に1人だけお客さんを舞台上に残して終了
舞台前方に並んでお辞儀をしたら
またアップテンポなクラブミュージックで踊る踊る
かと思ったら、ショパンピアノ曲でバレエ
そして、カーテンコール
カーテンコールはクラブ状態
もうみんなグルーヴィーに踊りまくる
初日はOhadも踊りまくってた
誰よりもグルーヴィー
全員汗だくでスーツも靴も汗まみれ