RED /// Terra


Mauroの作品『Terra
今まで以上にスムースにいったと言うか
特に、私が踊るパートは
初日よりも出来は良かったんじゃないかな
もう少し注意深くするべき部分は当然あっただろうけど
それよりもパートナーも落ち着いてたし
だから、私も安心して出来たし
とりあえず、無事に終わった初日よりも良かった
他のデュエットも、みんな綺麗だった
少し陰湿なドラマティック
疲れの見える顔が演出の一部分になったかも


古い旅行カバンを下げて歩く人達
その時代風の衣装と大袈裟に結い上げた髪
設定された色々な小道具のおかげで見た目は昔の映画の様
先の見えない旅を続けて、何かを想いながら踊る人々
今回のマウロの作品は、そんな芝居の様な
振付は本当に単純で明快だった
その分、身振り手振りや表情への注文も多かった
単純な動きほど何かを与える動きにするのは難しくて
シンプルなものほど詰まらないものになり易い
今回、Mauroが欲しかったのは
そういうものへの挑戦だったのかな・・・
だから、個人個人のアプローチは絶対に必要で
誰かと踊るとなると、互いに理解していないと成り立たない
実際に私はそれでドツボにはまったし
そうなると何も作用しなかった
ようやくそれを越えて、再び歩み寄れた時
やっと作品の物語に似た様な
何かを見つけた様な、辿り着けた様な気持ちになれた


今年のREDがOhad NAHARINへのオマージュ
そして、イスラエル・ダンスという事で
Mauroの『Terra』は昔のユダヤ人達の物語仕立て
どんよりと暗くて、どこか土臭い
人間味に溢れているから、そこにドラマが生まれる


今回の衣装はMarella gruppo Max Mara
以前、Dancing Bagというコラボ・アイテムを出したAterballettoのスポンサー
イスラエル風で50年代風な衣装を用意してきた
それに合わせて髪型もね