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昨日、同僚のエミリアとゆっくり話す機会があった
とは言っても小一時間ほどではあるけれど
初めてと言っていいくらいの出来事
彼女が用事で話しかけてきて
その流れで少しお互いの事を話し始めた
話の途中「kihaは本当にミステリアスよね」と言われた
あまり自分をそう思った事はなかったけれど
確かに私は自分からはあまり人に関わらないから
大概の人からはミステリアスなのかもしれないと思った
ミステリアスという言葉は私も使うけれど
人から自分をそういう言葉で形容されて初めて
どういう意味かと辞書を引いた

mysterious〘形動〙神秘的なさま。不可解なさま。

神秘的とはどういう事かと、また辞書を引くと

しんぴてき〘形動〙普通の認識や理論を超えて不思議な感じのするさま。

不可解とはどういう事かと、また引くと

ふかかい〘名・形動〙理解しようとしても理解できないこと。

・・・とある
私はどうやら彼女の中で『わけわかんない人』らしい
そんな彼女も私の中では『不思議な人』ではある
不思議な彼女と関わる事は職場以外では本当に皆無だけど
彼女に興味がある私がいる事も事実だ
そうは思っていても深く関わる事はしないのだけど
それは彼女が不思議であるが故なのかしら


その前の日に同僚のダニエルと
少し話していた時にも『私』の話になった
オシャベリ自体は前の週末に何をしたかとかで
どんな公演を見て、何を思ったかとか
公演をしに来た友達に久々に会って楽しかったとか
別段、何の変哲もない会話だったのだけど
少しして『シャイ』という話になった
彼との会話の中で私が友達の事を話していて
その人達はみんな離れた所に住んでいる人達ばかりで
無意識に「私はシャイだから」と言った
会話の中に出てくる人達が遠くにいる人達ばかりで
まるでこの街にそういう人がいないと言っている様な気がして
心のどこかでしまったとフォローしようと思ったんだろう
自分がシャイだから、まだこの街にはそういう人を見つけていない
そういうふうな印象を与えようと咄嗟に言った感じだ
すると彼は「君はシャイじゃないだろう」と言った
「自分自身を開くべき相手や自分の中に踏み込ませるべき相手
自分の心を話すべき相手を自分で決めているだけだろう
そういう相手だと思える人種が決まっているだけだ
もしかしたら、そういう人種がこの街にいないのかもしれない
まだ出会う時期や機会が訪れてないだけかもしれない
そういう人が近くに多くない事を隠さなくて良い
だから、そういう相手ではない人から見たらシャイに見えるだけだ
君自身がシャイな人間なわけじゃない
とても社交的だと思うし
必要以上に人に関わらないだけだ
それは自分自身を知っているから出来る事だ」
と続けて言ってきた
人から言われて改めて納得させられて明確になった
シャイと言ってやり過ごそうと思った事も見透かされた気がした
でも、そういうふうに私を理解しているんだって事に
とても安心して、どこか嬉しかった


二日続けて『人から見た私』を聞いた
自分は何なんだろうと考える事が多い最近だったから
彼らが言ってきた事はとても面白かった
他人から私はどう見えているのか
他人が私をどう見るのか
それ以上に、そんな私をどう形容して私に伝えてくるのか
そんな事に興味を持った昨日今日だった
それを言ったら、また違う友人が
「kihaは『如才ない』って感じ」と言った
それもまた面白かった
淡白過ぎるかもしれない感想だけど
へぇー、そうなんだ、そう思うんだって思った


自分自身を知っているのかどうかは正直わからない
すごく悩むし、自分の意味だとか
そんなに哲学しても仕方ない事なのに・・・
でも、人が自分をどう見ているかを聞いた時に
自分が思っていたものと違う事を言われたりするあの違和感
自分がこうだと思っていたものと違って映っている事
それってとても興味深いなと思える
人それぞれ違う価値観や世界観、人生観を持っていて
似たものを持っている人でも全てが似通っている事はない
だから、人と関わるのは面白い
私はミステリアスかもしれないけど
一見シャイかもしれないけど
会う人、話す事、そういう違いによって私の印象も違うだろう
でも、それも私自身で、それが面白い事だと思った