switchover



新年明けましておめでとうございます
昨年は大変お世話になりました
どうぞ今年も宜しくお願い致します









私にとって2012年は少し緩やか年でした
良い意味でも悪い意味でも、時間の流れが穏やかでした
それまでが濃厚に忙しなかったからこその反動だった様に思えます
最初こそ、その緩急の変化に戸惑いましたが
穏やかさに慣れてからは今まで掘り下げられなかったものに
時間を費やせる様になったりと
今までとは違う形の有意義さがあった様に思えます
この2013年は、そんな時間に見つけた考えや思いを大切にし
信じるままに突き進んでいこうと思います
自分が何よりも大事にしているものに
もっとしっかりと向き合っていきたいものです




kiha

Frohe Weihnachten


シュツットガルトでのガラを終えた翌日
ドイツ内を5時間ほど北上してのクリスマス
夏にも一度お邪魔していますが
相変わらず広いです
東京育ちの私が見たことのない果てしなく続く平野
それぞれの家も隣接しておらず、それぞれが立派な大きい家
そして見たことのない数の星がある夜空






家族揃ってのクリスマスの会食
美味しく頂きました






猫は暖炉の前から動きません






家族の一大行事に混ざるのは少し気恥ずかしい






とりあえずお菓子作りを手伝う






親切にいっぱいお世話してくださったお母様には
ドイツ語翻訳され出版されている栗原はるみさんの
日本食のレシピの本をプレゼント
クリスマス翌日は公演なので
早々にヴィースバーデンへ戻ったのでした

snow


ここ最近で一番寒く
ここ数年で一番積もった日でした






ヨーロッパの他の国住む友達も
口を揃えて寒さと大雪を訴えていたので
ヨーロッパ全土に結構な寒波が到来していみたい
ドイツ南部のヴィースバーデンもマイナスだったんだから
もっと北の方や山間の方はもっと寒かったんだろうな






そんな翌日、雪こそ降ってはいなかったけれど
寒さは相当なのに、同僚達と公園の方へ散策
街中から外れた所にある公園だからか
雪も真っ白なままの本当に綺麗な雪景色






凍っている泉に近付いたら
団体がガーガー鳴きながら寄って来ました






餌が欲しかったのかな
全く怖がらず、むしろ図々しいくらい






公園中を進むと、雪だるまがたくさん
みんな作りたくなるのね






この雪だるまがピカイチの出来でした






自分達が作ったわけじゃないのに記念撮影






とても寒かったけれど、心温まる日曜でした

Francesca


少し前にロッテルダムに行ってきました






大好きなフランチェスカ
元々綺麗な人だけど、久々に会う度に更に綺麗なってる様に思う
いつも再会の時間は短くて足りないけれど
こうして1年に一度くらいは会えるのが嬉しい
旦那様のレオンはシェフなので
毎回美味しい食事をしながらの楽しい会話
踊り、人生、近い将来の夢や目標
今度はレオンのお店で食事したいな






いつの間にか新しい家族も出来ていて幸せそう

Invisible Forms


現在、バスにて移動中
明日から3日間、魔のハイルブロンで公演


バスや電車での移動は読書するのに格好の機会
こういう機会に、家ではあまり読書しない事に気付く
私の場合は、読書中だから話しかけるな
という防壁でもあるのだけれど






久々に吉岡徳仁さんの「みえないかたち」を読む
原研哉さんの「白」に続いて好きな本






クリエイターの著作を読むと
いかに自分がしょうもないエゴで凝り固まって
自分の視界を狭めているかに気付かされる
柔軟な考え方、そこから素材を活かして作り出す力
そんな在り方にとても憧れる
私はそんなダンサーでも
ましてやクリエイターでもないけれど
形は違えど、表現する事と作る事は同じだと思う
そんなふうに在りたい


憧れるだけでなく見習って、もう少し頑張ろうと思う

Maison Martin Margiela


今日はH&MとMaison Martin Margielaのコラボ世界同時発売の日




コラボのニュースが出てからずっと楽しみにしていて
今日は昼休みか仕事の後に行こうと
朝っぱらからウキウキソワソワしていたのに
ヴィースバーデンの店舗は扱っていないという始末
フランクフルトに行ける頃には売り切れているんじゃないかしら
人生で今日ほどH&Mに行きたくて仕方なかった日はない
でもやっぱりH&Mクオリティーなのかしらと
ルックブックを見る限りは素敵だけど
実物見るまではね
見れる日が近いと良いのだけど
世界各地の首都圏の友達からは買ったよーと次々と報告が
今日ほど小さい街に住んでる事を呪った日はない

Forsythe


特別に自分の中でルールがある訳ではないけれど
熱いダンスへの思いや、ダンス論、自分なりの公演の解釈
そういうものを書くのは自然と避けている節がある
けれど、今回はただのファンの戯れ言という事で・・・
いつもと内容の雰囲気が違うかもしれないが、そこは勘弁


フォーサイスカンパニーの『study #3』を見て来た。今回は過去の作品の中にあったセクションがまた使われていて、舞台自体が傾斜舞台に設定されていて、そんな中での新しいリサーチ的な?まあ、そんな事を考えてみた所で本当の意図は分からないけれど、ヴィースバーデンに住み始めて以来、見てきた作品で見たことあるシーンが違う形で目の前にまた現れるのは見ていてとても興味深かった。素晴らしいダンサー達だから単純に動きのボキャブラリーやキャパシティーに圧倒される所を、ただ圧倒されないで何かを見つけたいと思うのだけど、考えた所で自分の脳みそはそこまでついてゆけないので、やっぱりただ圧倒されれば良かったといつも思う。それだけたくさんの情報を与えられて、見ている間も、帰路でも見たものの事で頭がいっぱいになる。毎回ただ思う「フォーサイスさんって凄いなぁ」と。ただこうして一言でまとめると、悲しいくらいに月並みで陳腐に聞こえるが、本当にこの一言に尽きると思う。
現在28歳の私がまだ14・15歳だった頃、フォーサイスは新しいバレエを作った振付家という有名人として既に定着していた。親が毎月ダンスマガジンを買い与えていてくれて、『In the middle somewhat elevated』やら『Steptext』やら『Herman Schmerman』やら、特にギエムが踊っている写真などが主に載っていたのを目にしていた。当時バレエ少女の私もそのカッコいい写真に惚れ込んでいて、あまり文章の方は読んでいなかったが、ウィリアム・フォーサイスという人がドイツのフランクフルトバレエの芸術監督という情報だけは抑えていた。ヨーロッパにはクラシックバレエじゃないバレエを作る人がいるんだ、という最初の興味であった。読んでいないので勝手にドイツ人だと思い込み、アメリカ人だと気付いたのは相当後の事である。ちなみに、当時のダンスマガジンからの記憶では、今では大好きなイリ・キリアン作品は暗いモダンダンスという位置づけを恐れ多くも勝手にしていた当時の私である。というのも、キリアン作品は何故かいつもカラーページではなく白黒写真で、女性は長袖ワンピースで、男性は白シャツと黒ズボンで何だか物悲しい印象が多かった。それに比べてフォーサイスは限りなくシンプルなボディースーツでシャープな印象で、剥き出しの照明や舞台の壁で、正にカッコいいという印象だった。バレエが好きなバレエ少女ではあったものの、基本的にあまりキラキラと明るいものが好きではなく、ニコニコと踊るのもあまり好きではなかったから、そんなものを一切はしょった舞台が存在する事に感動。どちらかと言うとネクラだが、物悲しい(印象・想像)が好きかと言うと、出来れば感情をもはしょって、ただ身体能力・運動のみでバレエが好きだったから、だから勝手に「これだ」と思ったのだろうと、今になって思う。
そんなダンスマガジンやビデオからの情報のみだった所、初めて受けたヤン・ヌイッツのセミナーにて、フォーサイスレパートリーのクラスを受ける。当時17歳、バレエ学校の入学試験に失敗して以来、ようやく違う形で留学出来る道を模索している時に受けたセミナーだ。初のセミナー受講でレパートリーがフォーサイスだったのも運が良かった。かの有名な『In the middle...』の振付を習い、何故かこの時は舞台でのショーケース的なものもあり、どんな形であれパフォーマンスがあると言う事でレパートリークラスもまるでリハーサルの様でみんな熱が入っていた。私も超絶に熱が入っていた。初めて踊っていて楽しいと思ったのが、恐れ多くもこの作品であった。というのも、ずっとバレエをやっていて、バレエ留学を目標としつつも自信もテクニックもなく、なのに、親が買ってくれたビデオや連れて行ってくれた公演で良いものを見ていて、自分が到底こういうバレエを踊れる気がしなかった。考えたらバレエよりも更にテクニックを要する振付だと思うけれど、でも何故かこのバレエベースの振付が踊り易く感じて、しかも自分なりの試行錯誤で振付を消化して違う形に自分に合う様に作っていける様な気すらした。以降、私のバレエ留学という目標は、ヨーロッパのバレエ学校を出ればこういう振付家がいるヨーロッパのカンパニーで仕事する事が出来るかもしれないから、やっぱりまず留学はしておこう、という目標に変わった。
紆余曲折を経て、カンヌのロゼラハイタワーへ無事留学。留学と言いつつも、ユースカンパニーとしての活動が多く、私もその公演に参加できていた。年齢的にはもう18歳になっていたので、バレエ学校に行っていたら最終学年の年齢。最終学年に編入となると教育課程はほぼ修了していて卒業試験の準備や就職試験が主ですと断ってきた学校もあったくらいの年齢なので、結果どこかのバレエ学校よりもこのユースカンパニーに入れて良かったのだが、本当にバレエ教育を受けると言うよりは、今まで出来なかった舞台経験の機会をもらったという感じだった。留学生としては、お世辞にも勤勉な学生ではなかった。それはさておき、留学生活が始まってすぐの冬にカンヌのダンスフェスティバルがあった。フランクフルトバレエも来た。ようやくヨーロッパに来てこんなに直ぐに生で見れるなんてラッキーだった。私が留学したのが2002年なので、作られてから1・2年程経った『One Flat Thing, reproduced』が一番新しい作品だった。他に『Duo』と『N.N.N.N.』であったと思う。『Duo』はダンスマガジンやビデオで見たものを彷彿させる似たスタイルで、ただソックスであった。「ああ、もうトウシューズも履かないんだ」と思ったくらいであった。『N.N.N.N.』は男性ダンサー4人で振付なのか即興なのか分からない、でも、振付じゃなかったらこんなに息が合って絶妙なタイミングでそれぞれ動けないだろ、という様な驚きの作品だった。今では映像で有名な『One Flat Thing...』はただただ圧巻だった。大勢のダンサーがガーッとテーブルを引っ張って舞台に現れ、それぞれが機敏に緻密にテーブルの上やらしたやらで一斉に動いていく。公演が終わった後「ああ・・・フォーサイスの今はこうなんだ。2002年だもんな。あ、これ2000年の作品なんだ、2年も前にこんなものを作ってるんだ、じゃあ今はきっともっと先に進んでるんだ」ただただそう思った。
以来、2008年までフォーサイスの公演を見る機会はなかった。カンヌ留学中のオーディション活動も空しく、カンヌ修了後はヨーロッパに残る為にロッテルダムのダンスアカデミーに転校。そこで1年を過ごし、マウロに拾われてアテルバレットに入団。3年の間にキリアン作品を見る機会も増え、ロッテルダムにいた間はNDTを見る機会も多かったのでキリアンの振付にも感銘を受け、フォーサイスのもはや振付ではない次元に追い付く間もなく、とりあえずようやくなれたプロダンサーとしての日々を過ごしていた。そんなアテルバレット在籍中にレッジョ・エミリアフォーサイス、キリアン、エック、ノイマイヤーが集結したガラがあり、そこで久し振りに見たが、既に見た事があった『Duo』であり、このガラの印象はマッツ・エックの『Aluminium』であった。キリアンの『27'52"』もすごく良かった。
このガラで改めて『Duo』を見て、今のフォーサイスはどんななのだろうと、ドイツツアー中のオフの日にフランクフルトへ行き、初めて本拠地のボッケンハイマー・デポで『Heterotopia』を観劇。面白かった。ふたつに区切られたそれぞれの空間で起こるハプニング。片方の部屋から聞こえて来るものに応えて動く。もう片方の部屋はもはや観客席すらなく、四方八方のどこから見ても良いスタイル。自分が動いて見たい位置から見れる。あらまあ、もう舞台と客席という形でもない、というか、劇場自体も劇場じゃなくて元倉庫の空間。見ていなかった数年間にまた進んでいる。日程的に見れなくて残念だったけれど、この作品は『Angolonegro』という作品と対になっているらしい。しかも驚く事に、かつてのセミナーで『In the middle...』を教えていたアンデールさんが公演後に急に「昔教えた事あるよね?ヨーロッパで踊ってるの?」と話しかけてきた。話しかけてみようかと思ったけれど、覚えてないだろうと思っていた所、踊っている間に客席に見かけたから後で話しかけてみようと思ってくれたそうだ。なんて記憶力。しかも薄暗い大勢の観客の中から。きっとこういう脳みそだからフォーサイスが踊れるんだと、また勝手に感動。
そんな翌年、アテルバレットを離れ、ヴィースバーデンの州立劇場へ移籍。シュテファンと仕事がしたくてのヴィースバーデンへの引越しだったけれども、フランクフルトが近い、フォーサイスの新作を毎回見れる、という副産物。以来、見れる限り公演を観劇。『I don't believe in outer space』『Theatrical Arsenal』『THE DEFENDERS』『YES, WE CAN'T』そして今年の頭に再び『Heterotopia』を見て、今回の『Study #3』、この3年と少しの間に見れるだけ見てきた。最近よく、もう出尽くしたとか、どこかでもう見たとか聞くけれど、フォーサイスは常に新しい試みをし続けている気がする。常に変化して、進化している気がする。限りがない。即興の部分が多いから常に違って見えるという訳じゃないと思う。だって、彼らの即興はコンセプトとタスクという構成の中にあるメカニズムに沿った即興であって、何でもかんでも自由に超人的な動きを繰り出している訳ではないんだもの。その基盤と枠を作るのはフォーサイスであって、そのアイディアが限りない。頭の中を覗いてみたい。でも、彼の本に数学が得意だったと書いてあった。私は数学が一番どの教科よりも悪かった。けれど、どんなに計算され尽くされていても、脱構築だとか言っていても、やっぱりダンスだよね、とも思うけれど、やっぱりもうダンスというよりは、恐ろしく頭脳明晰で己の可動範囲と空間を網羅した動く物体の動き。やっぱダンスじゃないのかな。だから一緒に見に行った何人かは「うん、本当にすごいけど・・・、でも・・・う〜ん」って言うのかな。それがいつか解りたいから、解せないものが目の前で踊っているからまた見たいと思う。私の同行者は毎回変わるけれど、私はひとりでも見に行く。でも、やっぱり見た後にこうして語り合いたいから誰かと見に行くのは好きです。島地さん、いつもチケットをありがとうございます。
現在、私の人生の中で一番フォーサイスが近いとこにいるのに(地理的に)クラスを受けて見学をしたこともない。ダンサーの皆様は来ても大丈夫だよと言ってくれるけれど、やっぱり敷居が高過ぎる。私なんかが・・・と思うのだが、だから、私なんかが混ざった所でどうってことないだろうとも思う。今の目標は、ヴィースバーデンにいる内のいつかに一度は見学に行く事。リハーサルを見てみたいな。でも、完全にただのファンなので、やっぱりちょっとやそっとの勇気じゃ訪ねる気になれないのだ。
たくさんの種類があるコンテポラリーダンスの中で、ネオクラシックだ、タンツテアターだ、モダンダンスだ、とカテゴリーがあるけれど、フォーサイスはそういうどれかには属さないフォーサイスというカテゴライズしか出来ないと思う。


これは私の過去から現在に沿ったただのフォーサイスへの思い
あえて題名を付けるなら、フォーサイスと私
うん、ただのファンレター

days off


久々の休日
恐ろしくなるほど寝ました
初演まで忙しかったのも前述通り
しかし、その後も2時3時まで寝付けなかったり
その翌日は寝れるだろうと思いきや
また眠りが浅かったりと、疲れが取れない日が続き
ようやく週末の土曜に死んだ様に眠った
せっかくの2連休の内の一日をほぼ睡眠に費やす
少し勿体無いけれど、必要でした


私がそんなふうに惰眠を貪っている中
レーゲンスブルグでは大きな初演が成功に終わる
元同僚の優貴さん率いる新カンパニーの初演
同僚達も観に行くのは知っていたけれど
私は自分の休日を選択
特別な初演を観れなかったのは残念だけれど
月末にあるレーゲンスブルグで行われるガラに出るので
その時に元同僚達や、その新作を観れる事を期待
でもいつかちゃんと公演を観に行く予定です
初演の成功おめでとうございます


そのガラにはシュテファンの青髭
ジョゼッペの新作で参加
ガラ用にデュエットを作って持って行きます
そして、今週からヨハン・インガー作品も始まります
彼の『Walking Mad』の振り写し
初演は2月ですが、もう始まるんですね
そんなアップカミングです






話は変わりますが
蜷川実花のCameranというアプリ
どんな写真も彼女風の写真になると言う
なるほど、極彩色です
ちょうどそんな色のバーに行ったのでピッタリでした
土曜にたっぷり寝れたのは、この夜遊びのおかげ


・・・なんて脈絡のない日記

Made in Love


ようやく初演が終わりました
シーズン初日からクリエーションが始まったものの
途中でツアーを挟んだことから進行はかなり遅く
プログラム3作品中の2作品が作り終わったのが初演3週間前
最後の1作品は4日間ほどで作り終えた感じでした
なのでクリエーション期間が延々と続いた様に感じます
気分的には半年位経った様に思える


今回の照明デザインに関しては
クリエーションプロセスを見ながら構成を練るものの
実際に照明作りを始められるのは作品が出来上がってからなので
初演目前の最後の最後でワッと仕事が始まった感じでした
休日にシュテファンの照明作りの日に見学に行き
翌日に舞台監督に渡すプラン表を完成させ
その翌日は朝9時から昼2時まで
早々と昼食を済ませ、また再開し手直しをし
夜には舞台稽古を22時半まで
そんな日ばかりが続き
このプルミエウィークも夜の舞台稽古までの時間は
照明のダメ出し、直しに費やすばかり
けれど、私も舞台に立っている立場なので
毎回の通し稽古をチェック出来ないのも残念で
2度目の通し稽古の時はセカンドキャストに踊ってもらい
初めて肉眼で作品を通して確認という感じ
本番同様の通し稽古なのに
何故かメインの照明のケーブルが抜けていたり
ターンライトの角度が間違っていたり
中止、再開せざるを得なかったり
1週間以上、仕込みと調整、修正に時間を費やして
ようやく見る機会に限ってこれ
そんな翌日のゲネプロは自分で踊るものの
踊っていない時に照明を思わずチェックしてしまう始末
ダンサーとしてはあまり踊ってない作品なので
結果良かったのですが、やっぱり頭は照明でいっぱい
ようやく初演で集中して踊った気がします


初演中も自分から見えた限りでは
何故か前日まで動いていたものが点いていなかったり
照明を作った時点から機械にプログラムされていて
舞台監督がキュー出しをしているにも関わらず
こういうハプニングが起こるんだなと
何ともやり切れないものですが
それでも良い経験と勉強にもなりました
とはいえ、特別に複雑な照明を作ったわけでもないので
(本音:というか、初の試みなので複雑なものを作れるわけもない)
なので、次回以降はきっちりやって欲しいものです




ジョゼッペの『Abi/tiamo』ではダンサーとしてよりも
キャラクター的存在で踊った感は全くないのですが
作品中ずっと存在はしています
踊っていると言うよりは常に佇んでいます
それと、ストーリーラインの様な映像に出演している感じ


一番踊っている感じがするのは『Fast Play』
作品時間は10分と短いけれど、8人全員が踊っていて
クリエーション期間も短かったけれど
音楽と踊りだけと、とてもシンプルで好きです


『Kommen und Gehen』では
本来セカンドキャストとしてソロをひとつしていましたが
怪我人が出てしまい、私のファーストキャストが
そちらに移り、私が彼女の代わりにソロという形になりました
好きなソロなので、結果初演で踊れた事は嬉しく
怪我をしてしまった同僚も良好に回復しているので良かった


結果3作品ともに出ることになったけれど
それぞれコンパクトにギュッと集中しているので良かった
特にこの2週間が照明で忙しかったので
踊るパートがきっちり区切られていたのも助かった
いっぱい踊りたくて仕方なかった若い時と
年を取ったせいか、自分の考え方が変わってきています


照明で頭がいっぱいの初演でした
ゲネを観に来た劇場の他の部署で働く同僚達や
初演後のお客さん達もたくさん話しかけてきてくれて
気に入って頂けたので、それがもう満足です

light design


ブログを再開してから初のオンタイム日記






今月27日初演の新プログラム『Made in Love』
トリプルビルで3作品とも新作
ボスのシュテファンによる『Fast Play』
そして『Kommen und Gehen』
ダンサーのジョゼッペによる『Abi/tiamo』






ダンサーとしても踊っているけれど
今回はジョゼッペ作品で照明デザインを担当


私自身、振付をしたのは
過去2回のヤングコレオグラファーの2度のみですが
振付も楽しかったけれど、照明が特に楽しかった
そんな話をジョゼッペともしていたので
今回のデザイン担当の話が来ました
願ってもないチャンスですし
大劇場の方で、きちんと時間を組んで照明を作れる
過去2回はヤングコレオグラファーのイブニングで
出品者も多く、それぞれに割り当てられた時間も短く
シンプルにするしかなかった所を
今回はじっくり作り込めるし
作品自体も40分近いので色々な展開を作れるし
大変だけれど、本当に楽しんでいます






この3日間が特にきつかったけれど
ようやく一段落
今日は朝から照明仕込み
昼間も仕込んだ照明チェックと手直し
早く終わったので時間を使って映像の撮影
夜には照明付きでの舞台稽古でした
手直しはあるものの、大体良い出来との事
私も舞台に立っているので、残念ながら肉眼では確認出来ず
明日、録画したもので確認
楽しみです






今回の初演は照明に対しての思い入れや意気込みが
ダンサーとしてのそれより強いかもしれない

Wroclaw


スイスから戻ってきて1週間後にまたツアー
今度はポーランドにて青髭1公演






着いた日は曇っていて寒かった
灰色な景色が、まさに東欧のイメージそのもの














打って変わって、翌日とその次の日は晴天
街並みも違って見えて、とても可愛いし
着込んでいたから暑過ぎたくらい






公演後にはレセプションもあり
お客様が直接声を掛けてくださったりと
踊った立場にとっては本当に嬉しい
スイスで踊った時は久々な感覚があったけれど
ポーランドでは入り込んで楽しめた気がする






あっという間の2泊3日






また空港






最近あまり見かけないプロペラ機でドイツへ